今回も前回に引き続き、BOSSのME-70について書きたいと思います。
使ってみてざっと良い点、悪い点を挙げていきます。
【良い点】
- Modulatorの箇所にディレイが入っている、もちろんディレイは専用のチャネルを持っている。これのお陰でディレイを2重にかけることが出来る。(ただしModulatorのディレイの音色は一つのみ)
- プリアンプとOverdrive/Distortionが分かれているので、歪み音をミックスさせ、個性的なトーンを作ることが可能。
- Overdrive/Distortion以外にコンプレッサーチャネルにもブースターが入っているのは便利
- スロウアタックがディレイのところに入っていないのが嬉しい(コンプチャネルに入っている)
- プリアンプをただのEQとして使えるのは便利
- EZ TONEが意外と便利。時間節約に使える。
こんなところでしょうか。「音質が良い」といった類の部分は割愛しております。
次に悪いところを挙げます。
【悪い点】
- プリセットスイッチ間の距離が短すぎる → 歌いながらだときつい
- ペダルのミニマムが調整できない(物理的なずれが生じた場合の調整は出来ます)
- エフェクターの配列が変えられない(個人的には気にしていません)
- ワウの音がかなり駄目。
- Fuzzの音もいまいち迫力に欠ける
- 電源スイッチが無く、Inputジャックの抜き差しでOff/Onになる(個人的には便利です)
- 初めから入っているプリセットがほとんど気に入らない
人によってはSend/Returnが無いことを不便に思う方もいらっしゃいますが、このエフェクター自体アンプの前段につなぐことを想定されているため、必要性を感じません。今のところは。
ところで、このエフェクターの世間的な位置づけですが、ネットでの評判を見ると「初心者用」とか「GTシリーズの廉価版」とか中級者以上のギタリストには買いづらい文句を良く見かけますが、中級者以上でも問題なく使えます。
反対に、初心者には若干難しいエフェクターだと思います。(EZ TONEを使えばある程度は楽になるかもしれません。)
なぜなら、設定がノブ式だから初心者には使いやすいという意見もありますが、最近のマルチ初心者はノブよりもむしろメーター式のほうが使いやすい(判りやすい)ということも多いですし、操作が直感的という意見も、普通アンプやコンパクトエフェクターは直感的に使うものがほとんどなので、これを理由に初心者に優しいとは言えません。
むしろ、こんなにエフェクトや音色が入っていると混乱して、触るのが嫌になると思います。
なので、初心者でも上級者でも細かいことは考えずに、音が気に入ってしまえばそれでOKという単純な考え方で問題ないと思います。(これは機材全てに当てはまる考えですが)
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