最近いろいろあってブログの更新が滞っておりました。その原因のひとつであるBOSSのME-70を紹介したいと思います。
このエフェクターは、発売したのが09年2月なので、今更という感がないでもありませんが、ME-70の前機器のME-50は、発売されたのが03年1月だったと思うので、仮に7年間周期で考えた場合、特に古いということはなさそうなので買ってしまいました。この期間ならME-70シリーズの新作が出ることもないでしょうし。。。
今まではエフェクターの紹介をするときは1つにつき1記事でしたが、今回はマルチエフェクターなのでしばらくこの機器の機能を紹介したいと思います。
初回は、今回は購入の経緯を書きたいと思います。
過去に、VOXのToneLAB SEを使っていたこともありましたが、その後コンパクトに戻って以降初めてのマルチエフェクターです。
マルチが欲しくなった理由は、複数のエフェクトをいっせいに切り替えが出来るからです。例えば、ギターソロにファズ、コーラス、ディレイをかけて、そこから純粋なクリーントーンに戻す場合、コンパクトエフェクターだと、3つOffにしなければならない・・・というところです。まぁ、ありがちな理由ですね。
マルチを買うに当たって今回比較したのは以下の3機種です。
(世間一般でもME-70とGT-10を比較される方は多いようですね)
- BOSS ME-70
- BOSS GT-10
- TC Erectronic NOVA SYSTEM
まず、GT-10を試しました。GT-10は凄すぎです。「GT-10はなんでも出来る」という話をよく聞きますが本当です。例えばEQの波形などを自分の好みのように変えられますし、エフェクト音も非常に多彩で知らないものもたくさん入っていました。
GT-10を持っていて足りない音があると感じることは無いんじゃないでしょうか?それぐらい凄いです。
ただ、私はGT-10を選びませんでした。理由は以下の通り。
- 重い(4.9kg、持ってみると数字以上に重さを感じる)、そしてデカイ
- 多機能すぎる。確実に使わない機能が50%は占めている
多機能なのは別にかまいませんが、あの重さとあのデカさ。運搬するだけで練習する気力が無くなりそうです。
昔持っていたVOXのToneLAB SEも重さとデカさが実用的でなかったので売ってしまった経緯があります。(プリセットの変更時に音が途切たのも理由ですが)
なので、GT-10は見送りました。
次にTC Erectronic NOVA SYSTEMです。
これはなかなか良かったです。
TC Erectronicはコーラスが有名ですが、コーラスはもちろんのことディレイなどの空間系も良く、意外だったのがインテリジェントピッチシフターもとても綺麗な音がしていました。
サイズはそこそこで、重さも1.9kgと非常に軽いです!
また、試奏時には知りませんでしたが、ebayで300$位で中古を入手できます。電源も100~240Vで(おそらく)共通なのでその気になれば安く手に入れることも出来そうです。
しかし、それでも選ばなかった理由が歪み系です。
NOVA SYSTEMには、OverDriveとDistortionの2種類の歪みが入っていますが、この2つの音質は(直感上)ほとんど同じで、歪みの深さのみが違います。
よって、この歪みを好きになれない場合や、2~3種類の歪みを使い分ける方にはこのエフェクターだけでは対応できません。なお、Fuzzも入っていません。
という理由でNOVA SYSTEMは選びませんでした。なかなか難しい決断でした。
ということで、ME-70です。
ME-70自体にもネット上ではいろいろ賛否両論あるようですが、今のところ不足は感じていません。
重さは3.4kgと少し重めですが、リュックに入るサイズなので何とかなります。
プリアンプは何故か評判が悪いようですが、これは歪み系のバリエーションとして考えてしまえばなんら問題ありません。プリアンプをOnにしたからといって音質が悪くなることもありませんし、プリアンプをOnにした状態でアンプのInputにつないでもいい音が作れます。
よく噂される音痩せですが、厳密に言うとME-70をつないでも「音痩せ」はしません。
ただ、バッファーによる音の変化はあります。
少しクリアになるような気がしますが、捉え方によっては「造られた音」とも言えなくもありません。
録音して客観的に聴いてみました。
ちなみにME-70はプリアンプもエフェクトも全てOffにして、マスターボリュームを12時の位置にしております。
正直言ってこの音の違いは少し気になりましたが、ギターの持ち味はちゃんと活かされている様なので、これを使える恩恵に比べれば大して気にするようなことでもないかな・・・と。
次回は、もう少し中身を見ていきたいと思います。
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