今回はME-70のプリアンプ部分について書きたいと思います。
プリアンプ部は、6つのアンプタイプとイコライザー、そしてOffといった合計8つの選択肢があります。
他のエフェクトと異なり、ここは音の基本的な部分を成しているので、どのタイプをチョイスするかというのは非常に重要な部分になります。
それでは、それぞれのタイプについて以下に説明したいと思います。コメントの基本的なところは取り説から簡単に抜粋しております。そして、→以降のコメントは私の主観です。
ツマミは、0、1以外はGAIN、BASS、MIDDLE、TREBLE、LEVELの5つで共通しています。
なお、機器側には各プリアンプのタイプに番号が振られているので、その番号の順番通りに記載いたします。2番目以降は番号が増えるにつれて歪みが増して行きます。
0 : 「OFF」 プリアンプ・モデリングをオフにします。
→ この状態で、ME-70のマスターボリュームを12時の位置に持ってきた状態が、最もアンプ直に近い状態です。各ツマミの設定は全て無効化されます。
1 : 「EQ」 4バンド・パラメトリック・イコライザーです。
→ 名前の通りパラメトリックイコライザーです。ツマミの種類は、LOW、LOW-MID、HIGH-MID、HIGHそしてLEVELです。
2 : 「 CLEAN」 滑らかで暖かみのあるクリーン・サウンドです。
→ 一言で言うと丸い音です。OFF時の音がどうしても硬いと思うときに使うといいかもしれません。出力は低めです。GAINをMAXにすると少し歪みます。
3 : 「 COMBO」 VOXのコンボ・アンプをイメージしたクランチ・サウンドです。
→ MIDが強めに出てきます。気持ち的にはハイを上げ、BASSをそれより少し低めに上げるとちょうど良い感じになります。(例:BASS 65 、MID 55、HIGH 70)
4 : 「 TWEED」 Fender社Bassman風のクランチ・サウンドです。
→ Bassmanのイメージどおり迫力のある低音が出ます。COMBOと比べるとすっきりした音ですが、ミドルを高めに設定すればCOMBOとほぼ同じトーンになります。
5 : 「STACK」 70年代のMarshallアンプをイメージしたサウンドです。
→ Offの音と最も近いトーンが出ます。そういう意味ではフラットな音で程よく歪みますので、初めはここから音を造ると判りやすいと思います。ちなみに私のメインのクランチサウンドはこのチャンネルで造っています。きめの細かい程よいOverDriveサウンドが造れます。
6 : 「LEAD STK 」 ハイ・ゲインなリード・サウンドです。
→ ここから急にゲインが強くなります。70年代~80年代のハードロックの音に近い音が作りやすい。GAINを高めにすれば同年代のメタルまでいけると思います。公式には「ハイゲインモデル」とありますが、モデルはおそらくマーシャルかと。OD/DSチャネルのOD1と混ぜると初期Zeppelinのジミー・ペイジをイメージした音が造れます。
7 : 「 R-FIER」 MESA/Boogie DUAL Rectifierをモデリングしています。
→ 低音と歪みがとにかく強い。ハイもそれなりに強めなので音抜けも悪くはありませんが、多く(全て?)のシミュレーターがそうであるように、本物のレクチと比べると音のざらつき感やトーンの暗さはどうしても「造った」感じがあります。とは言っても十分使える音だと思います。
私は、(Send/Returnではなく)アンプの前段にME-70を繋げるので、音の基本的な部分は用意されているアンプでその場で作ります。
よって、純粋なクリーントーンの場合はプリアンプタイプをOffにした音を基準にアンプ側のイコライジングをし、好みのトーンが作れたら、あらかじめ造っておいた歪み用のプリセットのトーンを微調整しております。
(歪みは完全にME-70に頼り切っています)
短くまとめるつもりでしたが、つい長くなってしまいました。。。
駄文で恐れ入ります。
コメント
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