先日、JCM900について記事を書かせていただきましたが、今回はJCM2000について書きたいと思います。
なお、この機器は私の運営するサイトでもいくつかレビューを投稿いただいております。
詳細はこちらをご覧下さい。
私は普段、JCM900の方が使う機会が多いので、JCM900を基準に比較してみます。
まず、トーンの印象です。
JCM900は、「ハイファイで現代的な音、そして少しドンシャリ」という表現をしましたが、JCM2000はこの傾向をさらに強くしたアンプだと思います。
JCM900は、JCM800のクリアさや音圧を継承しつつ、(当時においては)現代的な音を目指したアンプだと思われますが、JCM2000にはJCM800の面影はあまり感じません。
さらにJCM900より、歪みの印象が強烈です。
JCM900はハイファイでありつつも少し優しい(?)感じがしましたが、JCM2000の歪みはダークな感じです。
先日、Gretschの6128でこのアンプをつなぎましたが、ま~、なんともいまいちな音でした。
低音が強いのでこもる感じがするかと思えば、抜けを良くしようと思うと高域がキンキンになります。
結局、あまり歪ませずにクランチ辺りで音を作りましたが、以外にもクランチは良い音が作れました。(といってもFenderアンプのクランチの方が優秀です)
う~む、どちらかというとこのアンプはヘヴィ系サウンドを出すギタリスト向けかもしれません。
クリーンは、少し痛い気もしますが澄んだ綺麗な音がします。太さは少し足りない気もしますが、歪みメインの曲でクリーンは強弱をつけるため、という位置づけであれば十分だと思います。
次に、セッティング関係です。
音作りはJCM900に比べ少し難しいです。というのも低音と高音の出が強いのでそれを補いつつ、理想の音を作っていく感じでイコライジングしましたが、時間がかかりました。
そして、JCM900と同様、クリーンチャンネルと歪みチャンネルはイコライザーが共通なのでこれまた使いづらいです。自分の場合、歪みチャンネルで納得のいく音を作るとクリーンチャンネルが痛い音になります。
また、DEEPスイッチなるものがついていますが、これは、低音に物足りなさを感じる時に初めて使うぐらいでいいと思います。普通に使うと、なんだかもっさりした音になります。
どうやら、個人的にはこのアンプは好きではないようです。記事を見るとネガティブなことばかり書いていますね。
でも、あらゆるスタジオやライブハウスにあるということは、やはり評価が高いからだと思います。
こんなネガティブな記事でも、これを参考に良い音を作れる足しに少しでもなれれば幸いです。