昨日に引き続き、エフェクターのレビューをしたいと思います。今日はTech21のDouble Drive 3Xを紹介したいと思います。
とは言っても実際に購入したわけではなく、数十分試奏した感想になりますが、なにぶんこのエフェクターは不思議なくらいレビューが見当たらないので検討されている方は参考にしていただければ幸いです。
という私もこのエフェクターを知ったのはつい最近で、3ch仕様の歪みペダルを探していた時に目に入りました。
因みにこれは、3ch+バイパス可なので、クリーンをアンプで作れば、クリーン、クランチ、ディストーション、ソロと実質4chのように使うことが可能です。
さらに、EQはベース、ミドル、トレブルとあり、設定はチャンネルごとに記憶が出来るのでかなり使い勝手は良いです。
また、「Double Drive」の名の通り、Driveが2パターンあります。
1つ目は「Drive A」、これはVOX AC30のようなクラスAのアンプをモデルにしたとのこと。
2つ目は「Drive A/B」、これはFenderやMarshallのようなクラスA/Bアンプをモデルにしたとのこと。
歪みの倍音の出方が違うようですが、奇数倍音とか言われてもわかりません・・・まぁ、多彩ということですね。
ちなみに、これは片方だけ使う(というか片方のGainを0にする)ことも、MIXすることも可能。
仕様上は文句無しですが、それでも利用者を見たこと無いのは理由があるからなんだろう・・・と思っていた矢先、なんと偶然にも今日、楽器屋さんで見つけてしまいました。
なので早速試奏しました!
セッティングは、Fenderストラト ⇒ Double Drive 3X ⇒ Roland JC-120
弾いて先ず驚いたのが、EQの効きが非常に強いということです。使いやすさを考えると強いに越したことはありませんが・・・・この時はそれなりの音量で弾いていたので、鼓膜直撃のアイスピックサウンドを響かせてしまいました。。。
気を取り直して、優しく音作りを始めます。
始めにDriveのツマミです。VoxタイプとMarshallタイプの歪みを出せるとのことですが、AもA/Bも正直あまり変わりません。よ~く聴くとAのほうが歪みの密度が濃い気がしましたが、同じように聞こえます。(耳が悪いのかな?)
ですが、Driveの強さによっては音抜けが若干変わるので、歪みの強さ度合いで使い分けるのが正しいのかもしれません。
ただ、MarshallとVoxを同時に鳴らすという夢のような音が得られると言うことはありませんでした。(まぁ、そりゃそうだけど)
ですが、音質自体はTech21だけあって素晴らしいです。いやホントに。現代的な音ではありませんが、幅広く使える優秀な歪みだと思いました。
そして同じくらい素晴らしいのが強く効きすぎるEQです。
プリアンプやアンプシミュレーターを除くと、ベース、ミドル、トレブルがある歪みペダルは多くありませんが、やはりあると便利です。しかも効きが強いのでアンプやギターの対応範囲も広く使えそうです。
これは・・・実は凄い良いのではないだろうか。。。と思いましたが、一つ大きな欠点を見つけてしまいました。
それはノイズです。
Driveを上げるとノイズが出てくるのは、ある程度は仕方の無いことだとは思いますが、このエフェクターのノイズの大きさは、許容範囲を超えています。ていうかマジでうるさい。
まぁ、これに関してはエフェクターではなくて、アダプターかもしれないですし、近くで電波を発している人がいた(??)のかも知れないので、単純に「エフェクターが悪い」とは一概には言えませんが、とにかく結構気になりました。
それ以外は、十分購入意欲を満たしてくれるエフェクターでした。価格は中古で16,800円。
思わず買いそうになりましたが、事情があって4ヶ月間バンド練習が無いのと、先日買ったBox Of Rockを十分に使いこなせていないので、購入は見送りました。
ですが、4ヵ月後も残っていたら間違いなく買いますね。
しかし、何でこんなに人気が無いのかは、相変わらず不明です。このエフェクターがリリースされたのは2006年なので、発売から4年以上経過しているにもかかわらず、私はこのエフェクターを利用している人を見たことはありません。
やはりノイズの大きさが原因なのか!?